モリモト医薬、易服薬製剤容器を開発、ゼリーと薬剤を充填

2011年5月16日

モリモト医薬、易服薬製剤容器を開発、ゼリーと薬剤を充填

モリモト医薬(大阪府吹田市)は、ゼリーを使った易服薬製剤容器を開発した。ゼリーと薬剤を多室分離型の樹脂製スティック容器に充 填し、ゼリーで薬剤を押し出しながら服用する。従来のゼリー薬剤は、水分に対して安定している薬剤だけが製品化されていたが、新開発 した容器はほとんどの薬剤に適用できるという。今後、一般薬(OTC)や医療用医薬品、健康食品分野などで薬剤の嚥下に障害のある患 者向けの実用化を念頭に製品評価を進め、2014年の上市を目指す。

開発した「GT剤」は、服薬を助けるゼリーと薬剤を分離して包装したスティック状の服薬用製剤容器。ゼリー部と薬剤部の間には弱 シールが施され、指でゼリー部を押圧すると弱シール部を開封できる。しごき出すように押し出すとゼリーとオブラートで包まれた薬剤が 口内に運ばれる。

弱シール部はスティックを伸ばした状態では簡単に開封できるが、折り畳むと100キログラム程度の負荷にも耐えられる。持ち運びが 容易で、多様な薬剤で使用できるという。

GT剤の使用により、これまでゼリー薬剤の製品化で課題となってきた水分に対する化学安定性をクリアでき、ゼリーを使える薬剤が大 幅に増える可能性がある。高齢者や幼児などで服薬が困難な患者に対する有用性も高いという。今後は製薬メーカーなどとの協業を深める などして製品化プロセスを推進し、事業化を目指す考え。

化学工業日報